VMware / Microsoft 製品はこう使う。

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ESXi - 仮想マシンのインプレースアップグレードはサポートされていない。

みなさま、こんにちは。

 

今回はVMware製品上の仮想マシンのOSのバージョンアップについてです。

私は仕事柄、ESXiを触り倒すので、ESXi視点で記載します。

 

最近よく、ESXi上で動作している仮想マシンのOSバージョンアップをする際、
インプレースアップグレードするお話をよく聞きます。
そして、サービスパックレベルではなくメジャーバージョンアップをする話も多いです。

 

例えば、Windows Server 2008 R2 -->Windows Server 2012 R2 といった具合に。

 

実はこのバージョンアップですが、VMware製品(今回はESXi)では、
サポートされていないオペレーションになります。

+ VMware support for guest operating system upgrade

https://kb.vmware.com/kb/2018695

 

つまり、ESXi上で稼働するWindows Server 2008 R2は2012R2に
インプレースアップグレードするなということです。

VMware KB 2018695の一部を抜粋します。
VMware does not support the installation of major update releases on an operating system as an upgrade in a virtual machine, 

 

例を挙げると、Windows Server 2008 R2として仮想マシンを作成したとき、
ESXiは2008R2に最適な仮想ハードウェア構成で仮想ハードウェアが作成されます。
SCSIコントローラーの種類などです)
そこに2008R2をインストールします。


そして次に、ゲストOSを2008R2から2012 R2 にアップグレードした場合、
仮想ハードウェアは2008R2 のときに構成されたもののままでありながら、
2012R2となってしまうため、最適な仮想ハードウェア構成に
なっていない可能性が出てきたりするわけです。

 

Windowsだけであれば組み合わせのテストをしてロジックを付け加えるのも
いいかもしれませんが、Linuxやその他OSなども含めると膨大な量になり、
それをVMware社がすべての組み合わせのテストを行うのは現実的ではありません。

安全性も考慮した答えが、Not Support という結論なのだと思います。

マイナーバージョンアップはサポートされているので、安心してください。
VMware supports the installation of minor update releases on an operating system as an upgrade in a virtual machine,

今後、2008R2 -> 2012R2 や2012R2 -> 2016などもあり得ますし、
RHEL5.x-> 6.x などもあるでしょうから、注意したいところですね。

 

以上!